今みなさんが息を吸っているこの一瞬一瞬は、
ものすごい数の偶然が重なって出来ている。
よく私の上手くいったときの経験談を話すと、
「あなたはやっぱり運がいいね。私にはそんなことが起きない」とか言われる。
私は、チャンスは常にみんなの目の前に降りそそいでいると思う。
重要なことは、「それ」に気付くかどうか。
気付いて、行動して、それを掴み取れるかどうかだと思う。
今までたくさんの失敗をしてきた。
でも、そのおかげで「目の前の選択肢を見極める能力」や、
「リスクを判定する能力」が少しつづ付いてくる。
誤った選択肢をしたとき深く後悔し、自分を責める。
私の場合、大学に7年間通って退学になったときは、
本当に自暴自棄になった。
今までの自分の選択肢をどんどん遡っていき、
結局出口の見えない迷宮に入り込んでいった。
そこに答えはないのに、自分を責めている間は、
自分が存在しているような感覚になるから、
かろうじて精神を保てるといった具合の悪循環だった。
昼間は地面ばかり、夜は天井ばかりを見て過ごした。
まるで自分だけが、地球の回転にも社会の流れにもついていけない、
橋の下に引っかかった腐った大木のような気分だった。
極限まで落ち込んで自問自答を繰り返した。
作っては壊し作っては壊す、子供が遊ぶ紙粘土みたいに。
そして、ある日、考えることを全部やめた。
自分を責めることも、毎日がんばることも、
希望をみつけることも、夢をみることも、
落ち込むことも、誰かのせいにすることも、
ぜんぶやめた。
ただただ、生きた。
アルバイトにいき、帰ってご飯食べて、寝る。
しばらくたつと、
何もない心の土壌にぴょこっと芽が出た。
その芽はこう語りかけた。
「『これでよかったんだ』と思うところから、始めよう。」
大前提が、自分の考え方が変わった瞬間だった。
今まで生きてきた自分の人生を肯定してみた。
それだけ。
そうしたら、すべての黒が、白にひっくり返っていった。
黒だと思っていたものが白だった、といってもいい。
今までやっていたことは何一つ無駄じゃなかった。
点と点で分散した事象がこれからの人生で線になっていく。
そう思うようになってから、自分の目の前に起きるすべてが、
これから線を描くための予兆に見えてきた。
それはチャンスを敏感に感じ取れるようになってきたとも言える。
人の話をちゃんと聞いてヒントを探すのだ。
RPGをやったことある人はピンとくるでしょう。
だから人を大切に思い、人の話を聞いて、
日頃からチャンスのアンテナを張っておけば、
必ず捕まえられる。
はじめは失敗するかもしれないけど、
恐れないで飛び込んでみて。
大丈夫、
「死ぬこと以外はかすり傷」だから。
失敗こそがかけがえのない財産であり、
いくらお金を積んでも手に入れられない宝物。
さぁ、そこらじゅうにばらまかれている、
「チャンス(選択肢)」を掴んでみよう。
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