2016年9月23日金曜日

チャンスのアンテナ

「チャンスのアンテナ」の話をしたい。

今みなさんが息を吸っているこの一瞬一瞬は、
ものすごい数の偶然が重なって出来ている。


よく私の上手くいったときの経験談を話すと、
「あなたはやっぱり運がいいね。私にはそんなことが起きない」とか言われる。
私は、チャンスは常にみんなの目の前に降りそそいでいると思う。
重要なことは、「それ」に気付くかどうか。
気付いて、行動して、それを掴み取れるかどうかだと思う。

今までたくさんの失敗をしてきた。
でも、そのおかげで「目の前の選択肢を見極める能力」や、
「リスクを判定する能力」が少しつづ付いてくる。
誤った選択肢をしたとき深く後悔し、自分を責める。

私の場合、大学に7年間通って退学になったときは、
本当に自暴自棄になった。

今までの自分の選択肢をどんどん遡っていき、
結局出口の見えない迷宮に入り込んでいった。
そこに答えはないのに、自分を責めている間は、
自分が存在しているような感覚になるから、
かろうじて精神を保てるといった具合の悪循環だった。


昼間は地面ばかり、夜は天井ばかりを見て過ごした。
まるで自分だけが、地球の回転にも社会の流れにもついていけない、
橋の下に引っかかった腐った大木のような気分だった。


極限まで落ち込んで自問自答を繰り返した。
作っては壊し作っては壊す、子供が遊ぶ紙粘土みたいに。

そして、ある日、考えることを全部やめた。
自分を責めることも、毎日がんばることも、
希望をみつけることも、夢をみることも、
落ち込むことも、誰かのせいにすることも、
ぜんぶやめた。


ただただ、生きた。
アルバイトにいき、帰ってご飯食べて、寝る。

しばらくたつと、
何もない心の土壌にぴょこっと芽が出た。


その芽はこう語りかけた。
「『これでよかったんだ』と思うところから、始めよう。」



大前提が、自分の考え方が変わった瞬間だった。


今まで生きてきた自分の人生を肯定してみた。
それだけ。


そうしたら、すべての黒が、白にひっくり返っていった。
黒だと思っていたものが白だった、といってもいい。


今までやっていたことは何一つ無駄じゃなかった。
点と点で分散した事象がこれからの人生で線になっていく。
そう思うようになってから、自分の目の前に起きるすべてが、
これから線を描くための予兆に見えてきた。
それはチャンスを敏感に感じ取れるようになってきたとも言える。

人の話をちゃんと聞いてヒントを探すのだ。
RPGをやったことある人はピンとくるでしょう。

だから人を大切に思い、人の話を聞いて、
日頃からチャンスのアンテナを張っておけば、
必ず捕まえられる。

はじめは失敗するかもしれないけど、
恐れないで飛び込んでみて。

大丈夫、
「死ぬこと以外はかすり傷」だから。

失敗こそがかけがえのない財産であり、
いくらお金を積んでも手に入れられない宝物。

さぁ、そこらじゅうにばらまかれている、
「チャンス(選択肢)」を掴んでみよう。


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