2015年1月6日火曜日

『レペゼン殺沼』

私がラッパー「殺沼蜘蛛助」を
初めて観たのは
Gシェルターだった。

初めて聴いた曲は
「轢かれた動物」
タイトル通り、
轢かれた動物たちの鎮魂歌である。


路上の真ん中薔薇が咲いた
結構大きい通りだった
正直言うと可哀想
轢かれた後も轢かれてる

お前はお家に帰る途中か
仲間のところに行く途中か
そんなのここではどうでもいい
問題はこれをどうするか

動物愛護は口先ばっか
保健所に頼る卑怯者
俺はぐちゃぐちゃになった奴をみて
奴の過去のことを考える

家族は何人?恋人はいた?
好きな食べ物は?…etc
だけど、結局おれが思ったの
お好み焼きのことだった
(『轢かれた動物』より)

心の底から叫ぶように
紡ぎ出されるリリック。
轢かれた動物を観て
皆が思う心情を描写し、
社会的秩序、
倫理感に疑問を投げかけながらも
自分が本当に思うことを
まっすぐ突きつける。
最後の一行
「お好み焼きのことだった」
は彼にしか書けないリリックだ。

そのビジュアルも鮮烈だった。
裸の上半身にマジックで
「高原」と書かれ、
手を左右に伸ばし、
「俺が高原の十字架だぁぁー!!」
と雄叫びを上げる。

私はその堂々たる立ち振る舞いに、
ワンピースのルフィが
敵の銃弾を跳ね返して
「きかーん!」
と言い放ったシーンを思い出した。

その日のLIVE終わりに、
彼は自作のCD-Rを
無料で配っていたので
すぐ貰った。

彼の尊敬するところは
自分が好きだ!!と思うことを
他の何物にもとらわれずに、
発散するところだ。

彼を語る上で欠かせないのが
「aiko(テトラポット登る人)」
の存在だ。
aikoが好き過ぎて
どうにかなってしまいそうだという
心情を全身で表現するその姿は
観るものを圧倒する。

自分の気持ちに素直になれ!!

殺沼蜘蛛助から
放たれるパワーを
勝手にそう認識して、
胸にきざむ。

彼から学ぶことは多い。
悩んだとき、
彼のステージを観に行けば
何をするべきか
教えてくれる。


今日の松脳は年越しmorsoの様子。


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