2014年5月19日月曜日

『愛のむきだし』


遂に観た。
237分にも及ぶ壮大なラブストーリー『愛のむきだし』
前評判は散々聞いていた。

「あれを観ないで映画は語れない」
「園子温の最高傑作」
「最近観た中で一番の衝撃」

こんなにハードルを上げて鑑賞したにも関わらず、
途中、胸の奥をえぐられ、最後はその傷を補完された充実感で満たされていた。
私もまた、壮絶な叙事詩の目撃者になった。


タイトルの「愛のむきだし」の通り、
登場人物たちはみな愛に狂う。
園子温お得意の舞台のような演出が、
この映画では満載。
パンチラシーンの連発なので、
撮影はさぞ楽しかっただろうなぁ。
役者はみなすばらしたったが中でも、
安藤サクラの演技力には感服した。



ヨーコとユウが海辺で言い争うシーン。
ここでヨーコは聖書から引用した愛の賛歌を叫ぶ。
ユウを「変態」と罵倒する。
ユウはそれに対して、「変態でもいいじゃないか」と
ヨーコに問いかける。
このシーンの根底に流れるテーマは、
私にとってのバイブル的映画『変態仮面』に通じるものがあった。


つまり好きであることに理由などない。
いま流行りの歌から引用すると「ありのままで〜」である。
愛をヨーコに対して思いっきり爆発させるユウは、
観るものに強い意思を授ける。

観てよかった。
一見する価値が大いにあり。
ただし、途中で休憩を挟むこと!w

0 件のコメント:

コメントを投稿