遂に観た。
237分にも及ぶ壮大なラブストーリー『愛のむきだし』
前評判は散々聞いていた。
「あれを観ないで映画は語れない」
「園子温の最高傑作」
「最近観た中で一番の衝撃」
こんなにハードルを上げて鑑賞したにも関わらず、
途中、胸の奥をえぐられ、最後はその傷を補完された充実感で満たされていた。
私もまた、壮絶な叙事詩の目撃者になった。
タイトルの「愛のむきだし」の通り、
登場人物たちはみな愛に狂う。
園子温お得意の舞台のような演出が、
この映画では満載。
パンチラシーンの連発なので、
撮影はさぞ楽しかっただろうなぁ。
役者はみなすばらしたったが中でも、
安藤サクラの演技力には感服した。
ヨーコとユウが海辺で言い争うシーン。
ここでヨーコは聖書から引用した愛の賛歌を叫ぶ。
ユウを「変態」と罵倒する。
ユウはそれに対して、「変態でもいいじゃないか」と
ヨーコに問いかける。
このシーンの根底に流れるテーマは、
私にとってのバイブル的映画『変態仮面』に通じるものがあった。
つまり好きであることに理由などない。
いま流行りの歌から引用すると「ありのままで〜」である。
愛をヨーコに対して思いっきり爆発させるユウは、
観るものに強い意思を授ける。
観てよかった。
一見する価値が大いにあり。
ただし、途中で休憩を挟むこと!w
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