2014年5月15日木曜日

映画『Knockin' On Heven's Door(1997)』



Bob Dylanの名曲「Knockin' On Heaven's Door(天国への扉)」と同名の、
邦題『ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア』は1997年に大ヒットしたドイツの映画。

後輩に勧められて観たのだが、とても心に響く良作だった。


ある日突然、死を宣告された2人の男。

マーチンはルディにいう。
「天国の流行りを知ってるか?雲に腰掛けて海の美しさを語ることさ。」

さらに、
「海を見ておかないと、
天国に行ったときに困るぞ」という。

海を見たことがないルディは、
マーチンとともに海を目指す旅にでる。


ロードムービーなのに、1秒たりとも退屈しない演出。
死が迫る2人が主人公なのに、コミカルな描写で思わず笑ってしまう。
劇中歌は映像との相乗効果で、どれもシビれるほどかっこいい。
洗練されたカット割と、思わず真似したくなるショットの連続だった。

予告編にも登場するが、
病室のベッドで2人が意気投合するシーン。
壁掛けの十字架が突然机に落ち、偶発的に引き戸が開き、
そこには1本のテキーラが。

この演出にはシビれた。

たくさんの素晴らしいシーンが畳み掛けてくる。
行き詰まったり絶望を感じたときに観ると、
きっと元気をもらえるだろう。


天国での話のネタに困らないように、
私も沖縄の綺麗な海をたくさん拝んでおこう。
そして、あの世で自慢げに話そう。
「あんな綺麗な夕陽は観たことない」って。

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