2014年2月12日水曜日

『記録はイチローくんにまかせて、記憶はボクにまかせて』の巻

ふと「新庄剛志」のことを思い出した。
元プロ野球選手であり、公私に渡り数々の伝説を残した男である。

新庄剛志を知ったのは彼が阪神タイガース時代。
私の父が兵庫県だったこともあり、なんとなく阪神ファンで
小学生の頃、TVで流れる阪神戦を見ていた。

そこで一際目立っていた存在が、
赤いプロテクターがトレードマークの新庄剛志選手。

彼はプロ野球選手として「ファンを楽しませること」をイチに考え、
実行できる実力を持ち、
それを堂々とやってのける。

その代表的なシーンがこちら。



1999年6月12日の巨人戦。
4-4の同点、12回ウラ1死1.3塁。
ヒットが出ればサヨナラ(勝利確定)の場面。
打席に登場したのは新庄。
巨人のピッチャー槙原は、
この日絶好調だった新庄との勝負を見送るために敬遠する。
フォアボールで出塁だと誰もが思っていた。
しかし彼はこの大舞台で、誰もが想像し得なかった行動にでた。
「敬遠球を打った」のだ。
彼の意表を付いたスイングは、
左中間を抜けるサヨナラ打になり、
阪神はこの試合に勝利。

新庄はヒーローインタビューでこういった。
「明日も勝つ!!」
しびれた。

そして、
2004年オールスター戦でのホームスチール。
http://www.youtube.com/watch?v=xFtixy2X0HA#t=62

ホームスチールとは「本塁への盗塁」のことで、
成功すれば1点はいる。
しかしながら、球を常に掌握するキャッチャーのお膝元にある本塁に
ホームスチールするなど、中々できることではない。
ましてやオールスター戦。
3塁走者の新庄は、バッテリーほんの一瞬の隙をついて見事に成功させる。
本塁の上で手をバタバタさせ喜びを体中で表現する!
「やったー!!」

そして
同2004年には『幻』のサヨナラ満塁ホームラン。
http://www.youtube.com/watch?v=hKSVWzQTuXE#t=78
なぜ幻なのかというと、ホームラン打った後、
嬉しさのあまりに前の走者と抱き合ってクルクル回ってしまった。
これが追い越しの形と見なされ、シングルヒット扱いになってしまった。
(サヨナラには変わりなかったが。)

http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_september/KFullNormal20070820153.html
(スポニチAnnexより)
この記事が書いているように、新庄にとって、
ホームランかどうかなんてどうでもよくて、
チームが勝てたことに心から喜んでいた。

印象に残っているのは奇抜なプレーばかりだが、
もちろんちゃんとしたファインプレーも多い。
ただ人並みはずれたファンサービス精神と、
奇抜な発想を実行してしまう行動力が彼の最大の魅力。
野球がそんなに興味がない私も新庄がプレーしていたらチャンネルをとめた。

「記録はイチローくんにまかせて、記憶はボクにまかせて」
という新庄の名言通り、
今でもたまに思い出す新庄剛志。
なんか元気もらえるんだよなー、この人見てると。



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