2014年12月12日金曜日

『解き放て』

この世界が本当に残酷だと思えた瞬間から、
この世界が本当に美しいと思える。

黒という色を知っているから、
赤の赤さや、青の青さ、
そして白の白さに感動できる。

白の世界だけで生きている人間は、
本能的に黒を知ろうとして、
自らの身体に色を塗りたくる。

人によってその行為が、
意図しない範囲に及ぶこともある。

どんなに文明が発達しようとも、
人間が聡明になろうとも、

その好奇心や欲望は、
いつの時代も繰り返しているし、
誰にも止めることはできない。

僕らは所詮
生命の流れのちっぽけな歯車
大海の藻屑

この本当にちっぽけな存在が、
ときに無限の可能性を想像できる。

難しいことじゃない
次の瞬間から誰にでもできる。

心、解き放て。


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