2015年4月16日木曜日

『東京初バイト』

昨日は東京で
初めてのバイトだった。
赤羽からバスで20分揺られて
着いたのは巨大な倉庫地帯。


大型トラックが行き交う
倉庫地帯入り口の警備員に
勤務先を訪ねていると
前を歩くおねぇさんが
同じところだから
一緒に行きましょうと
いってくれた。

突き当たりを右に歩くと
大きな倉庫の横に3階建ての
事務所が見えてきた。

カンカンと外階段を登り
3階へ上がると
会議室のようなところが
改造されて派遣の人の
控え室になっていた。

老若男女、
髪の色も服装もバラバラの
60〜70人がパイプ椅子に
座って待機している。

8:55になると1階に降りる。
そこで今日の部署が
割り当てられる。

「松野さんは・・・と、
奥の右のエレベーターに乗ってね」

高く積まれた
ダンボールの横を進むと
フォークリフトとか運ぶような
巨大な貨物用エレベーターが
口を開けて待っていた。

そこに40人くらいの人が
とぼとぼと入って待機する。

全員収容確認のち、
扉が閉まる。
「ウィーーーーン、ガチャン」

この状況どこかで見たことあるぞ・・・
そう、この感じ、
「カイジ」や「ライアーゲーム」
みたいだ!!

そう思って周りを見渡すと
なんだかドキドキしてきた。

あの人は頭が良さそうだから
カードゲームとか得意そうだなぁ。
あの人は考えが読めなさそう。
逆にあーいう小柄で可愛らしい人畜無害そうな人ほど隠し持ってる牙は鋭いんよなぁ。

とか勝手に、
いまから人生を賭けたゲームが
始まるシチュエーションに
入り込んでしまった。

そんなことを考えている間に
エレベーターの扉があいた

ダンボールが山積みされ
フォークリフトが行き交う。
茶色と灰色がほとんどの世界。

靴の梱包班に配属された私は
まず大量の在庫をサイズごとに並べ、
台車を押しながらひとつづつ
靴を取って配送用の箱に入れていく。

100箇所くらいのシュープラザ用に
アディダスの靴を梱包すると次は、
ナイキ、プーマと同様に続けた。

12:00になると「アマリリス」が
庫内に鳴り響き
人々がゾロゾロとエレベーターに
吸い込まれていく。

お昼を終え、
13:00からまた靴の梱包。
15:00に15分の休憩。

16:30ごろ、社員に呼ばれ
一階に誘導され、
大量に積まれたダンボールに
納品書を貼り付ける作業を
お願いされた。

これは体力的には余裕なのだが
淡々とシールを貼り続ける
根気強さを要する。

17:30になると社員さんが
「3階もどって」というので
階段を駆け上がる。

就業報告を書いて社員に提出。
またあのエレベーターで1階へ。

あんなに晴れていた空が
どんより鉛色だ。

もうすぐバスが来るから
降らないでおくれという
願いもむなしく豪雨に襲われ、
バス停横の木の下で雨宿り。

傘がないので上着のフードを
かぶる。

ふと倉庫の方を見上げると
東の空の雲間から日が差し込み、
大きな虹がかかっていた。

傘差してたら
気付かなかっただろうな。

なんかラッキー。
やっぱ上向いとかなきゃね!

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