2015年4月25日土曜日

『離れて気付く、その場所の良さ』

おとといのこと。

なるべく節約するべく、
寄り道せずに3時間前に空港に着いていた。


空港に着いた時点で500円しかなくて、
カップ焼きそばを食べたら350円になった。

実は数日、風邪気味で鼻をズルズルいわせていた。
空港について安心したのか、
焼きそばを食べ終わると同時に
ものすごい倦怠感が体を襲った。

重い体を引きずって荷物を預け、
ピカピカの第三ターミナルを進み、
搭乗口へ向かった。

誰も座っていないソファーに座って、
成田のフリーWiFiを拾ってYoutubeをぼんやり見ていた。

家にたどり着くためには
モノレール代330円とバス代280円がかかる。
いま所持金350円なのでモノレールにしか乗れない。
古島駅でゲームオーバーだなぁ。

そんなことを考えているうちに、
ふかふかのソファーでぐっすり一時間ねていた。

搭乗遅延の放送が流れる。
30分遅れて搭乗した。

通路側非常口座席。
おかんから勧められた村上春樹の短編小説を読みながら、
また寝てしまった。

気圧のせいなのか風邪気味のせいなのか、
額から鼻にかけて、圧迫されるような痛みが続いた。

それでも頑張って眠った。
ぼんやりとした意識の中で、
どうやってうちに帰ろうかと考えていたが、
まぁ沖縄だしなんとかなるだろうと思い、
再びまぶたを閉じた。

那覇空港到着。

そうだ、たくみかジョージに電話してみよう。
那覇にいるんだったら500円貸してもらおう!

そう思いスマホを取り出して、
連絡先を探しているとうしろから誰かが私を押してくる。

振り向くと、そこにはたくみがいた。
なんと偶然にも同じ飛行機で帰沖していたのだ。
驚きと感謝が両方押し寄せた。

たくみにことの事情を説明すると、
あゆみが車で迎えに来てくれてるので、
送ってあげるといわれた。

やったー!本当にありがとう!
たくみ!あゆみ!

ミエとの会食があったらしく私も便乗して参加した。
しかも飯代はたくみとあゆみが出してくれた。
頭が上がらなかった。

私はカレーを食べながら精一杯、
東京でのおもしろ話を披露した。


そのあと宜野湾まで私を送ってくれた。

たくみとあゆみ、本当にありがとう。
あとごうきさんの車だったから、
ごうきさんもありがとうございました!

それにしてもなんだこの安堵感。
離れて気付く、その場所の素晴らしさ。

ゆっくりと流れる時間。
少ない人通り。
もわっとした空気。
落ち着く。

なるほど、
都会暮らしの人が沖縄にきて癒される気持ちが、
心の底からわかった。

それがわかっただけでも、
かけがえのない15日間だったといえる。


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