2015年10月30日金曜日

理想の世界

2015.10.28(水)
家から帰って米を炊こうとしたら、
炊飯器の中でゴキブリが死んでいた。
ツルツル滑って出れなくなって餓死したのかな。
「ギャ!」と楳図かずお的表情になった。
玄関からポイッと捨てた。

大嶺さんがうちにきたので、
白飯と茹でオクラと納豆の「素飯」を振る舞った。

「ここ数日達観しすぎてやる気が起きずに漫然としていた」と話すと、
「まつの、渋川剛希って知ってる?」と大嶺さん
つべでグラップラー刃牙の「渋川剛気vs愚地独歩」のワンシーンを見せてくれた。

地下トーナメント、世紀の一戦。
相手の力を利用し自分の攻撃に転換する合気道の渋川剛気(74)に、
攻撃することをやめた空手家の愚地独歩。
笑い出す渋川。

渋川「理想的です。何もしてこない相手には何もする必要はなく、従ってそこに争いも生まれようもなく、勝ちもなければ負けもない。理想の世界です。

沈黙する独歩。

渋川「ただし、これは試合じゃ。おぬしの技とわしの技、どっちが上でも構わんというには、この渋川、若すぎるぅ!!!!

そういうと、独歩に襲いかかる。

渋川「脊髄、いただきぃぃぃぃ!!!!

渋川の奇襲に独歩の菩薩拳が答える!


・・・というシーンなのだが、
渋川のセリフに全て詰まっている。

闘わずに済むならそれに越したことはない。
しかし、格闘家は闘うために精進しているため、
前提である「闘う」ことがなくなってしまうと、
そのアイデンティティーが揺らいでしまう。
だから、闘うしかないのだ。

74歳の合気道の達人、渋川剛気が「理想の世界を体現するには、私はまだ若すぎる」といっているんだから、お前さんのような若造が何を達観してんですか、ということです。

これには参った。
伊達に私より3年も早く生まれていない大嶺さん。
しーじゃ、ぱねぇっす。


渋川剛気のモデルになった、
実在の合気道の達人「塩田剛三」の動画を見て寝た。


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