2014年2月20日木曜日

『濡れる2月の街道』の巻

先週は道に咲く桜に春を感じ、
アツくなったなぁと思ってたら、
再び長雨で気温も下がる沖縄の夜。

真栄原のサンエーに、食料を買い出しにいく。
傘に強く打ち付ける春先の雨は、
アスファルトを跳ねて、ズボンを濡らす。

そういえば昨日も雨で、
朝日を浴びようと玄関を開けて背伸びをしていたら
交尾中の猫と目が合ったことを思い出した。


この2匹朝っぱらから道ばたで、
何度も身体を重ねていた。

しかし真栄原は道路の水はけがとても悪い。
下水環境がよろしくないのだ。
以前も家の前が湖みたいになっていて、
原因を突き止めたら、排水溝に大量のゴミが詰まっていた。
濡れながら取り除いたのが懐かしい。

サンエーの帰りに
レンタルショップ「ビデオシティー」に立ち寄る。
普段はガラガラなのに、
今日はコンビニ並に人がいるではないかビデオシティー!
こんなに人がいるビデオシティーを初めてみた。

学校帰りの男子中学生、AVを大量に借りるおっさん、
やたらと店員に絡む青年、いやーやっぱ落ち着くわー。
店員のやる気のない感じがいつもに増してすごかった。

雨の日のローカルビデオ屋は情緒があって大好きだ。





旧作映画コーナーに行くと
女性がひとり恋愛映画の棚を眺めている。

肩まで伸びた黒髪が雨で濡れている。

私は『バタフライエフェクト』でも久しぶりに観ようかと
手を伸ばすと、ちょうど横の女性もそれを取ろうとして、
2人の手が触れ合った。
彼女の冷えきった指先にハッとした。



私「あ、すみません。」

女性「いえ、こちらこそ。」

私「あの、この映画面白いですよね。」

女性「え?」

私「あ、観ました?」

女性「いえ、なんとなくおもしろそうだなぁと思って。」

私「これはオススメですよ。タイムパラドックスものなのですが、
  最後まで飽きさせない演出と切ない結末はこんな雨の日にピッタリでしょう。」

女性「あ、詳しいんですね。」

私「あ、好きなんで(照)」

女性「(微笑)」

私「メシ食いました?」

女性「え?」

私「もしよかったら、そこのジョイフルいきませんか?」

女性「あ、でも私これから彼氏の家に行かなきゃ・・・。」

私「コーヒー1杯だけでもだめかなぁ?」

女性「うーん・・・じゃぁ一杯だけ。」

私「ありがと、とりあえずこれ借りてくるね。」




このへんで妄想が終わった。
SF映画『TIME』をレンタルして帰った。


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