2014年2月6日木曜日

『宇多田ヒカル再婚。So goodbye happiness...』の巻

私の音楽世界の深層には様々なアーティストの影響があるが、
その中でも「宇多田ヒカル」は最も影響を受けている人物の一人である。

TVから流れてきた「First Love」を聞いて、
今まで聞いたことのない音楽に、当時小学生だった私の全身が震えた。


母は宇多田ヒカルがTVに出ると必ず
「藤圭子の娘なんよね、この娘」
という。
そして
「藤圭子は流しで極貧生活を送り
不遇な幼少期を乗り越え歌手になった苦労人だ」と
繰り返し滔々と話す。
「この人は親戚なのか?」と思うくらいの親近感で
詳細に語るから不思議だ。
おかんのこういう引き出しって
ワイドショーとか波瀾万丈人生的な番組で取り上げられたのを
バッチリ覚えていて何か関連する事柄があると
自動的に引っぱり出してくるシステム。
これオバちゃんの会話の特性なのか?

それはいいとして、
この「First Love」で衝撃を受け、
その後彼女の音楽を聞きながら
青春時代を過ごす日本人の一人となったわけだ。

一番心に残ってるナンバーは『Addicted to you』
地元の本屋でCDを購入して、
クリスマスプレゼントで買ってもらった
バカでかいCDプレイヤーで
チャリンコかっ飛ばしながら聞いていた。

歌詞の内容もろくにわかんないのに
「だけどそれじゃ苦しくてー!」
「毎日会いたくてー!」って歌ってた。

我々リスナーとともに彼女も年を重ね、
2002年、彼女は『travering』のMVを手がけた映画監督と結婚した。
このとき、彼女はたしか19歳。

当時中学生だった私は、
若きポップスターの人生の早さに驚きを隠せなかった。
結婚したからというわけではないが、
3枚目のアルバムからパタリと聞かなくなり、
一時期は新曲をチェックすることから離れていた。
(2枚目までの楽曲は引き続き聞いていた)

しかし活動休止宣言をきっかけにまた聞き始める。
彼女と自分との空白の時間を埋めるように
過去をさかのぼって、楽曲を聴き耽った。

『Good Bye happiness』のMVを初めて見たときのことは忘れない。
今までの自分の活動を走馬灯のように振り返り
最後部屋から出て行く彼女の姿をみて、
画面の向こうの哀愁に心を打ち抜かれて私は、
「First Love」以来2度目の震えを感じた。
この曲に漂う孤独感、そして哀しさはなんなのか。


So good bye happiness
なにも知らずにはしゃいでた
あの頃へはもう戻れないね
それでもいいの Love me
(『Goodbye happiness』より抜粋)

今回再婚したと聞いて、
リスナーとして、いちファンとして、
うれしい知らせ。
しかしながら
私のアイドル宇多田ヒカルに対する思いは変わらない。
離婚しようがイタリア人のバーテンと再婚しようが変わらない。
俺は絶対に宇多田ヒカルに会いに行く!
会いにいってハグするその日まで私は死なない!

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