2014年5月3日土曜日

『テルマエ・ロマエ(2012)』観た


気になってはいたものの、
「これは絶対微妙な仕上がりに違いない」と高を括っていた。
しかし第二弾が公開するということなので、
いいタイミングだと思い借りてきた。
まず率直に感想をいうと・・・
とても面白かった!!
勝手に高を括ってすみません!
『テルマエ・ロマエ』(2012年)


タイトルの『テルマエ・ロマエ』はラテン語。
「テルマエ」は「浴場」
「ロマエ」は「ローマ(の)」
つまり、「ローマの風呂」という意味らしい。

ヤマザキマリの漫画が原作。
主演は阿部寛、ヒロインに上戸彩。
舞台が古代ローマで、ローマ人役を演じるため、
市村正親、宍戸開、北村一輝など、
ソース顔のキャストが勢揃い。


ローマでの大規模なロケ、巨大セットの製作、日本の名湯でのロケ、
1000人規模のエキストラ、なんとまぁ金がかかっている。
冒頭の古代ローマのシーンから、
邦画のチープさを感じさせない作り込まれた映像だったので、
思わず椅子から立ち上がり、TVを覗き込んでしまった。

原作のストーリーをベースに、
浴場設計士ルシウス(阿部寛)と
漫画家(上戸彩/映画にしか出てこないキャラクター)の2人の、
2000年もの時を超えた交流の末に2人が成長していく様を描く。


この映画版オリジナルストーリーの構成が素晴らしい。
起承転結がしっかりしていて、
最後まで失速しない。
なにより、現代人がローマにタイムスリップするという新展開を加えることで、
原作の流れを壊さない自然な形で、
タイムパラドックスの要素を加えたSF作品にリブートされている。
(「このままだと歴史が変わってしまう!」というくだり。)
阿部寛は3枚目の役が天職だと兼兼感じている。
今回もどハマリ役だったと思う。
上戸彩の演技もいつも通りの軽い感じが好転して、
ローマのシリアスシーンと対照的でいいバランスだった。


あと演出上、言語の違いの設定には悩んだと思う。
ローマの世界ではラテン語。
でも現代日本に来たときは、
言葉が通じないはず。
映像でどう違和感なく表現するのか。
その辺も都合良く割り切っていて肩の力を抜いて観れるから良かった。
小難しいことや整合性なんかは後回しにして、
描きたいシーンをとにかく面白おかしく作ろうという思いを感じた。
そこが素晴らしい。

しかし個人的には、
こういう銭湯もので絶対お決まりの
「お色気シーン」が皆無だったので、
そこだけが心残りだった。
上戸彩も皮膚露出はほとんどない。
その代わり、阿部寛は半分以上半裸姿である。
『悪の教典』で伊藤英明の筋トレシーンを拝みに、
ゲイの人が映画館に詰めかけたと噂で聞いたが、
今回の阿部寛の肉体も見応えがあるので、
同様の需要があったのだろうか。

『テルマエ・ロマエⅡ』は、
さらに大規模なロケをしているらしいから
かなり気になる。


予告観て気付いたけど、
混浴のシーンがある!
なるほど『Ⅱ』までお色気シーンを引っ張っていたのか!
これは観に行くしかない!w


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