2014年5月8日木曜日

『下手っぴ料理人』

めんどくさがりやな私は、
そもそも料理なんて興味なかった。
大学生の頃は、牛丼や弁当などの外食ばかりで済ましていた。
食への考え方が変わったのは様々な要因がある。
いろんな本を読んだり、作品を観たりすることで、
食に対する意識が変わってきた。
自分の身体に入って細胞のひとつひとつに吸収されるものだから、
自己責任で選択しなければならない。
なにも極端に健康に気を使うわけではない。
ただ、日々食べるもののほとんどを、
誰かに委ねる安易さに危機感を抱いたのだ。
太古の昔、狩猟時代の我々の祖先は、
メシを食べることに命をかけていた。
そもそもメシを食う為には、
原料を育て、収穫し、下ごしらえして、
料理するというプロセスがある。
それなりに時間がかかる行為なのだ。
現代社会では、
その過程を全て省いて食事に在り付ける。
我々はその代償として、
大量の添加物と化学物質を投与される。
そんなことをグルグル考えていたら、
もう少し食を尊重し、
食に対する時間を使ってみようと思った。
最初はめんどくさかったけど、
いまは楽しい。
相変わらず下手だけど。


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