2014年3月6日木曜日

『こどもの国に26歳の子どもがワクワク初来園!後編』の巻

動物園は坂の上から始まっている。
序盤は鳥やコウモリ。
コウモリが無数に天井にぶら下がっている光景は、
例え昼間であっても不気味だ。

次にマンドリルやテナガザル。
マンドリルのカラフルなお尻をみて、
知らない男の子が
「虹色パンツだ!虹色パンツ!」
と叫んでいた。
すげぇ的確な表現だなぁとまたまた関心した。

坂を下る。

おお!
カバだ!本物だ!
親子のカバがなんとも退屈そうに水に浸かっている。
カバは物語の中では温厚なキャラ設定が多いが、
実は意外と獰猛な部分もあり、シマウマを襲ったりする。
分厚い皮膚、大きな口と牙、丸太のような足。
3歳の姪はカバをみて「怖い」とおびえていた。
直感で潜在的な強さを感じたのだろうか。


カバを抜け、アリクイのフォルムにかっこよさを感じながら、
進むと少し開けたところにいたのがこれ。


沖縄の黒豚、アグーだ!!かわいい!!
いやでも、なんだこの空間を持て余してる感は・・・。
遠くで数匹もそもそ動いている。
おそらくもともとここは大きな動物を飼育していたんだろうなぁ。

いのししがいた。
「もののけ姫」のおっことぬしを思い出した。
こんな大きい固まりと森で遭遇したら、
さぞ怖いだろうなぁと思った。


出ましたキリン!
いやー安定感がありますな。
姪っ子にもその分かりやすいフォルムが好評。


ライオンはメスしかいなかった。
オスライオンは今年の始めに急病で夭逝してしまったらしい。
檻の前に献花されていた。

檻に入れられたライオンをみると思い出すのが、
チャップリンの「サーカス」。
ライオンが寝ている檻に誤って入ってしまい出られなくなる名シーンがある。
あのシーンはめちゃ笑った。

実際間近でみると、ライオンめちゃくちゃ強そう。
この顎で噛まれたら首なんて簡単にもげてしまうだろうなぁ。

そして一番最後に現れたのが、ゾウ!
子どもたちも待ってましたと言わんばかりに
「ゾウさんだぁ!」と叫ぶ。

のっしのっしと雄大に歩く。
白い立派な牙が美しい。
写真には写さなかったが、
糞のでかさも凄まじかった。


そのあと
「ゾウの餌やりコーナー」で姪が餌をあげる。
長い葉っぱなどを離れてたところからあげるのかなと思っていたら
とんでもない。
15センチほどにカットされた木の枝をかなりの至近距離で渡す。
にゅぅーと伸びる鼻が手元に来るのは、
大人の私でもドキドキするんだから
子どもならなおさらスリリングだっただろう。
でもゾウは温厚な動物で頭もいいからこんなに近づけるんだろうなぁ。


大人になってから来る動物園は子どものときと少し違う。
子どものときは、初めてみる変わった形の生き物に新鮮味を感じた。
「大きい!」とか「鼻がながい!」とか「首が長い!」とかいう単純な驚き。
これが今大人になって改めて動物たちをみると
「いやほんとなんでこんなに鼻長いんやろう。不思議な形しちょんなぁ、進化っちすごいなぁ。自然っちすごいなぁ。人間っち本当ちっぽけやなぁ。」
と思う。
ものごとをたくさん知った分、様々な思いが脳内に生まれる。
この動物はこういう進化の過程で、このような姿になったとか、
知識が巡るんだけど、
でも、
最終的に行き着くのは単純な驚き、そして感動。
子どもたちと一緒の感覚だったと気付いた。

驚き、感動、そこに理屈なんていらない。
それを子どもたちから、
そして動物たちから学んだ。

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