2014年3月3日月曜日

『沖縄で地震発生、そのとき私は』の巻

2014年3月2日1:00ごろ(地震前日)

6時に目覚ましをセットし、
さまぁ〜ずのDVDを観ながら就寝。



2014年3月3日、5:11ごろ
体に強い揺れを感じて目を覚ます。

水槽にぽとりと垂らした黒インクのように、
不明瞭な意識にじわじわと広がっていく恐怖。

地震だ!

地元大分で、何度か体験したことのある地震。
沖縄に住み始めて7年だが、
目を覚ますほどの揺れを体験したのは今回が初めて。

飛び起きて真っ先に撮影しなければと思い、
机の横に掛けていたハンディカムを取り出して、
RECボタンを押した。

しかし、そのときにはすでに地震はおさまっていた。
まだ頭が働かないまま、REC画面をぼーっと観ていたが、
すぐに避難せねばと思い立ち、
鞄にケータイと財布とハンディカムとラジオをぶち込んで、
家をでた。5:25ごろだったと思う。

(うちには電波を受信するTVがない)

バイクでかっ飛ばして、とりあえず琉大向けに坂を登り、
高台をめざした。

このとき脳裏によぎったのは、
東日本大震災の津波の映像。

あのときは後輩の家のTVで目撃した。
最初にNHKで流されたヘリからの映像が衝撃的だった。
人も、車も、木々も、全てを飲み込んでいく津波。
その強烈な映像が蘇った。

避難は、
第二波が起きる可能性も危惧しての行動だった。

坂の途中で、カブのガソリンが切れそうになった。
くそ、こんなときに!
なんて映画的展開なんだ!
いや今そんな展開いらんわ!!
そんなことを考えながら、
予備タンクに切り替えるレバーを上げた。

琉大近くのファミリーマートに着くと、
最初にラジオのスイッチをいれた。
しかし、電源が入らない。
あれ、電池切れか!
唯一の情報手段が・・・。

TLから情報収集しようと思い、
ツイッターを開いた。

震度と津波だ
まずは津波の情報・・・

震度4・・・とか3か・・・
震源地は、沖縄本島北西沖・・・
津波の心配はありません、か・・・
でもまだ油断できないなぁ


しばらくファミマの前で様子をみた。
しかし外は意外と寒かった。
飛び出してきたもんだから、いつもより薄着だったので、
ガタガタ震えた。

5:40ごろ
第2波の心配はあるものの、
7:30からバイトもあるので、
そろそろ家に帰ろうとおもい、
向かいのガソリンスタンドで給油して帰った。

東日本大震災から3年がたった。
その衝撃はTVを通じて理解していたつもりだった。


しかし、
実際に地震を体験して、
生命の危険、津波の恐怖など、
初めて当事者の気持ちに近づけた私は、
日頃からもっともっと
危機感と想像力を
旺盛にしなければならない。

今、目の前に広がっている世界なんて
もろいものだ。
人間が作り上げたものなど自然の力の前では
ミニチュア同然だ。
日々のルーティーンワークの中で、
永遠に続くかのように錯覚している命も
ある日突然消えてなくなることがある。

それをかんじたから、
光の早さで避難した。

しばらく油断できない日が続く・・・

追記

最後に東日本大震災のスライドショーの動画を貼っておきます。
TVでは放映できないものが写っているので、閲覧注意。
でもこれが現実。
注意喚起。





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