2014年1月18日土曜日

銭湯とゴッドファーザーとちゃんこ鍋の巻

ライブ終わったあとの我如古ファンクラブの慌てっぷりがすごかった。

「おつかれさまでしたー。あ、電車の時間調べよう。」
「え!あと10分で終電!?やばいやばい!」
「え、マジで!?」
「ダメだ、間に合わんわ。」
「とりあえず、駅まで走れ!早く!」
「くそーなんだよ終電って!!」
「すみません、あとよろしくお願いします!!」
「ダダダッ・・・!(走り去る)」

終電という概念に翻弄される我如古ファンクラブ。

みんななんとか間に合ったようだった。
私も終電一つ前に飛び乗った。結構危なかった。

桃谷駅で降りると高山が迎えに来てくれてた。
玉出に寄って夜食のラーメン買って帰宅(137円。安っ!)

起きると居間に玉出のチラシがあった。
イチ!イチ!イチィィィィ!!!


お昼は、いつも大阪に来たら必ず行くお好み焼き屋が
まさかの定休日だったので、
高山と、高山のおやっさんと「餃子の王将」に行った。
酢豚定食と餃子をごちそうになった。
ほんと美味かった!!
ごちそうさまでしたぁ!!
写真が食べかけなのは、お腹すきすぎてスッカリ忘れちょった。


おやっさんが「あの時計狙ってんねん」と指差した先には、
餃子がデカデカと描かれた、王将特別仕様の壁掛け時計があった。
たしかにあれはインパクトあるなぁと思った。


そして帰宅して高山がバイトに行っている間は、
ブログ書いたり、動画見たりしてまったり過ごした。
節約のためにも家から極力出ないようにした。
夕方になって、近所の銭湯に行くことにした。


空が暗くなっていく。
気温もグッと下がる。
歩いて5分ほどの近場に銭湯があるなんて
羨ましすぎる!


説明書きの看板も一昔前の感じで街に溶け込んでいる。



「辰巳(たつみ)湯」
富士山の暖簾(のれん)といい、下駄箱の感じといい、
私のど真ん中ストライク。

ベタっていいよね!



BETA is better.
I love BETA!

「殿方」の入り口は右側でガラガラっと入ると、
すぐに番台のおばちゃんがすわっている。
桃屋のおっちゃんみたいなおばちゃんだ。
入浴料410円(高い)払う。
更衣室もいい感じ。
真ん中に灰皿、左の壁は鏡が並び、右は鍵付きロッカー。
石けんを持ってなかったので、
番台のおばちゃんから30円で買う。

そして浴場へ。
かけ湯が目の前にあり、シャワーが並ぶ。
定番のジャグジー風呂や電気風呂、サウナがある。
富士山の絵とケロリンこそないものの、
下町の温泉という雰囲気が出ていて心地よい。

身体をしっかり洗った後、
ジャグジーにつかる。
気泡がちょうどいい強さで身体に当たり、泡でつつまれる。
隣の電気風呂に入ってみよう。

この電気風呂、小さいころは本当に苦手だった。
地元のスーパー銭湯にもあったのだが、
仕切りのも何もされておらず、
湯船の隅っこに電極とちょろっと説明書きが設置されていた。
犬かきして泳いでいた私はそれに気付かず感電したのだ。

これ以来少しトラウマだったが、大人になったのだろうか、
最近はその記憶も払拭でき、微弱電流が心地よい。

「意外と深いな」と思いながら浴槽に身体を沈めていく。
電気がピリピリと身体を刺激する。
腕をつけたとき、異変に気付いた。
左腕はなんともないのに、
右腕は筋肉が電気に反応して、
ビクンビクンと痙攣するではないか。

暴れる右腕を無理矢理湯船に浸けると、
自分の意思とは反して、グググッと筋肉が硬直していき、
アンダースローでボールを投げたときみたいなポーズになった。

おそらくこの旅中、20kg以上もあるキャリーケースを
右腕で長時間押していたから疲労が溜まっていたのだろう。

しかし変な体勢で浴槽に浸かっているのも限界があるので、
すぐに出た。

サウナに入る。
中は蒸気で50cm先が見えない。
手探りで座ると、
ちょうど誰もおらず貸し切り状態であることが判明。
まったり汗を吹き出す。
しかし、そうまったりしていられなくなった。
天井から落ちてくる水滴。
これはサウナでは御馴染みで私も想定内なのだが、
その量がちょっとした罰ゲーム並に落ちてくる。

高熱の水滴、いや湯滴が皮膚の薄い背中や頭皮に
かなりの頻度で落ちてくる。
最初は我慢していたが、
湯滴が当たるたびに、その熱さに思わず、
「ウッ!」とか「アァッ!」とか声が漏れてしまうので、
「これは今誰かが入ってきたら勘違いされそうだ」
と思い、退出した。

他の湯船も一通り入っていたら、1時間経っていた。
そろそろ指先も梅干しみたいになってきたので、
風呂から上がる。

更衣室で着替えていると、
仕事帰りであろう白髪の痩せたおっちゃんが、
まだ4、5歳ほどの娘に服を着せていた。

娘は風呂上がりの爽快感でテンションが上がっていて、
お父さんに話しかけたり、椅子の上に立ったりと終始ご機嫌。
お父さんは自分の着替えをしながら優しく受け答えをしていた。

娘が椅子を引きずって遊びだした。
その瞬間雷の如く「こらっ!」
というお父さんの声が聞こえた。

お父さんは娘のところへ行き、
「元に戻さんか、だめやろが。おかあさんにいうぞ。」
娘は話を反らそうとするが、
お父さんは娘の前にしゃがんでじっと目を見つめて、
「人様のもんそんなんしたらあかん。」
と娘の手をつかみ、そばらくその体勢だった。

それでも娘が言い訳をいうので
「じゃぁもう知らんで。自分で帰り。」
とお父さんは自分の着替えに戻る。

娘はここでやっとことの重大さに気付き、
「お父さん、そんなこといわんといてぇや。」
「ごめんなさい、お父さん、ごめんなさいー。」
といいながら、黙々と着替えるお父さんの足にしがみつく。

しばらくして、お父さんはもう一度娘に説教。
今度は素直に聞いていた。
安心した女の子はまた元気を取り戻した。

着替え終えた私は、もう少しだけここにいようと思い一服。

すると仕事終わりのおっちゃんや兄ちゃんがゾロゾロと入ってきた。

「お、今日はご機嫌やな〜」
「風呂上がりのときだけやな〜機嫌がええのわ」
「今日もおじいちゃんと一緒か?」
「おじいちゃんちゃう!お父さんや!」
「(一同笑う)」

みんな顔見知りで、何気ない会話。

こういう地元の雰囲気を味わえるのが、
銭湯の一番の魅力といえる。

私は更衣室を出る前に、娘のお父さんに
「近くにビール売っているところはありますか」
と話しかけた。
おっちゃんは明らかに地元の人間ではない私に少し警戒しながらも、
親切に教えてくれた。

湯冷めしないよう早歩きで、スーパー玉出に向かった。


5分ほどで着いた。
なんかもう、この感じにも慣れた。
ちょっと懐かしさすら感じる。
泊めていただいたお礼にと、生ビールを買って高山家に帰った。

高山がちゃんこを作ってくれた。
高山のちゃんこは絶品なのだ。
大学の学祭で出店したときは作るたびにすぐ売り切れていた。
シンプルな材料なのだが味付けが上手いのだ。


高山のおやっさんと高山と3人で鍋をつついた。
高山のおやっさんと映画の話で盛り上がって、
何か映画観ようかという話になり、
コッポラ監督の「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーpart2」を見た。
すげー昔に観て以来、ほとんど覚えてなかったので、
改めて観て、もう釘付けだった。
アルパチーノが男前で渋すぎる。
当時32歳、その風格に圧倒された。

結局この旅で結構映画観たなぁー。
「ゼロ・グラビティ」「藁の盾」「鈴木先生」「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーpart2」

旅で観る映画もまたいいものです。

高山家のみなさん本当にありがとうございました!!

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