2014年4月23日水曜日

『ニッポン無責任時代(1962)観た』の巻

フジロッ久(仮)のふじくん(Vo.)から勧められていた
クレイジーキャッツの映画。
GEOで見つけられず悶々としていたらTSUTAYAにあったので即借りた。


通称「クレイジー映画」といわれる、
ハナ肇とクレイジーキャッツが出演する喜劇映画の記念すべき第一作が
『ニッポン無責任時代』(1962年)である。


植木等演じる平均(たいらひとし)は、日本一の無責任男。
首になってもなんのその、明日は明日の風が吹く。
調子の良さと人垂らしであっという間に社長の右腕に。
飲み屋や宴の場面などで植木等が唄う歌が実に面白くて切ない。
日本版のミュージカルであり、ドリフターズの原点である。

個性的なキャラクターが勢揃いの中、
特に主人公を取り巻く3人の美女の描き分けが素晴らしい。
社長秘書、芸者、飲み屋のネェちゃんと、
三者三様の性格のヒロインたちが画に色を添える。
開発途上の東京の町並みを観れるのも貴重だ。
株の買い占め、会社買収、労組の結成、タイムカードなど
当時の社会の革命的進歩を深く投影させている。

見終わったあと、
気持ちが晴れて。なんだか明るい気持ちになった。
「明日は明日の風が吹く」
日本の喜劇映画の元祖を体験した。
2作目も観たい。

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