『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970)観た』の巻

映研の後輩であるカツオくんから勧められた映画、

『幽霊屋敷の恐怖　血を吸う人形(1970)』が

YOUTUBEにUPされていたので鑑賞した。

東宝製作の特撮恐怖映画で、
「血を吸うシリーズ」第１弾。

監督は山本迪夫。
「血を吸うシリーズ」３部作全ての監督であり、
後期の活動は舞台をTVにシフトし、
火曜サスペンスなどを精力的に製作している。

この映画で殺人鬼の少女を演じる、
小林夕岐子という女優が人間離れした妖艶な美しさを放つ。
血を求め簡単に人を殺すのに、
今にも壊れてしまいそうな儚い表情をする。
冷たい微笑はまさに人形のようだ。
彼女は73年に芸能界を引退している。

若き日の、まだマフラーをねじっていない時代の
中尾彬も出演している。
とてもダンディーで歯が綺麗だ。

ミステリーサスペンスもので御馴染みの松尾嘉代も若い。

この寝起きの、髪が乱れた感じと表情がセクシーなのでスクショ。

この作品はどのフレームを切り取っても、
本当に構図が美しい。

時間をかけて照明の位置、役者の位置を
全て計算して丁寧に作り上げられた
ひとつひとつのショットが観るものを釘付けにさせる。

７１分という短い作品にも関わらず、
骨太に感じるのは、画の重厚さの賜物だといえる。

『犬神家の一族』などが好きな人は是非ご覧になってくだちい！