2014年4月6日日曜日

『魔女の宅急便(2014)観た』の巻

今年は例年にも増して話題作の実写化が多い。
まず今年最初の注目株が『魔女の宅急便』である。


スタジオジブリによってアニメ化され
大ヒットした『まじょたく』が満を持して実写化である。
YOUTUBEで予告編を観て、
絶対劇場に観にいきたいと思った。
やっと時間がつくれたので行ってきた!

監督は清水崇(『呪怨』)
ホラーの印象しかない監督が
ファンタジーをどのように撮るのかが興味深い。

主役は小芝風花。
銀幕初デビューの彼女の演技力は未知数だった。
自分の中でハードルは上がっていたが、
堂々たる演技で清々しかった。
少女が抱える不安と純朴さの両面を表現していた。

ジジはフルCGと聞いていたので注視していたが、
思ったより違和感は感じられなかった。

ファンタジーを作る上で一番頭を抱えるのが、
時代設定、そして世界観の構築だ。
この作品では
「まだ魔法が信じられていた時代の、東洋のとある街」
という意味合いの説明が冒頭にある。
島の町並みは古き良き時代の商店街を現代風にオシャレにした感じ。

ところどころ俗っぽい演出が出てくるので、
興ざめしてしまうのが残念だった。

例えばある朝のシーンで、
オソノさんの旦那フクオが歯を磨いているカットがあるのだが、
この演出で一気に現実的な生活感を感じてしまった。



あと新井浩文のチンピラみたいな飼育員役が奇抜すぎて、
かなり浮いていたようにも思える。

でも現実世界をどの程度反映させるかのライン決めは難しいなぁと思った。
ファンタジー要素をどのへんまで定めるか、
現実世界との区別をどこに置くのかが世界観構築のキーポイントだ。

ジジが住む村の造形は
ファンタジー映画っぽいCGで作り上げられていて、
美しかった。
ジジの実家のセットもいい雰囲気だった。

エンディングが倉木麻衣であることをエンドロール観て知った。
歌い方変わった!?
高校の頃あんなに聞いていたのに、気付かなかったー!

全体的にとても無難に作られている印象を受けたが、
見やすいので家族で観るには最適。

小芝風花ちゃんの次回作は是非観たいと思うくらい、
彼女の演技は魅力的だったので、
大きな収穫だった。


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