2014年4月28日月曜日

『アメイジングスパイダーマン(2012)』観た

サムライミ×トビーマグワイヤの『スパイダーマン(2002)』が
大ヒットしたとき私は中学生だった。
あれから10年以上たっているのか。
なんということだ!
2012年、新しいスパイダーマンが公開された。
その名も『アメイジングスパイダーマン』。
なぜまた『スパイダーマン』なのか?
どうやら『4』を作る予定だったが、
サムライミが降板。
いったんは白紙になるも新シリーズとして再び動き出した。
いわゆる「リブート(再始動)作品」。

トビーマグワイヤのイメージが強いから、
なかなか抵抗があったが、
今月、シリーズ第二弾が公開されることもあり、
借りてきた。


監督はマーク・ウェブ(『(500)日のサマー』)。
主人公のピーター役にアンドリュー・ガーフィールド。


『キャリー(2013)』のクロエちゃん観たときにも思ったけど、
花のある(2枚目)の俳優を起用すると画はすごく映える。
現代風にリメイク、リブートされる作品は必然的にスタイリッシュになるので、
しかたないことだけど。

グウェン・ステイシー役にエマ・ストーン。


この女優どっかで観たことあるなぁとおもったら、
『ゾンビランド』に出てた。
小声で話すときのかすれ声といい、戸惑った表情といい、
セクシーで素晴らしい演技をする。

この共演をきっかけに、
アンドリューガーフィールドと付き合ってるらしいっすね。

このスパイダーマンの一番の見所は3Dだ。
撮影が3Dでされているので、
カメラワーク、演出、CGが
3Dで観たときに迫力が出るよう作られている。
なのでTV画面でみてると、
街を飛び回るところやアクションシーンなど、
「あーここは劇場で観たらすごい迫力だろうなぁ」という場面が多々あった。

物語の大筋は変わらないが、分かりやすい演出になっている。
「ヒーローなのだけど中身は普通の高校生」という
『KICKASS』みたいな庶民的な目線が随所に演出されていた。
蜘蛛の糸を張り巡らせて敵を待ち伏せているシーンでは、
寝そべってスマホのアプリ開いてゲームするスパイダーマン。

アメコミヒーローものでよくある
「ヒーローの苦悩」みたいな描写があまりないのが新鮮だった。
超能力を手に入れて少し戸惑うが、
すぐに慣れて自分のものにする主人公。
この辺の順応の早さは今の若者の世相を反映しているようにも思える。

前作と異なり大きく違うのは「正体を知られているかどうか」
かなり早い段階で「ピーター=スパイダーマン」ということを知るグウェン。
これにより、「愛する人に自分の秘密を打ち明けられない苦悩」
などがいっさいないので、
負傷したときはグウェンの部屋にいって癒してもらうピーター。
ひねくれた人がみれば「なんてリア充映画だ!」と憤慨するシーンが満載。
でもこれが今の若者の感性に即した映画なんじゃないかとも思う。
連絡手段の発達した現代、自由恋愛で個人主義の若者において、
「愛する人に会えない辛さ」なんて共感できないものなのかもしれない。
ラストの衝撃的に軽い結末も(ここではネタバレになるので描かないが)、
今の若者が観たら、大して軽いとは思わないのかもしれない。

「ヒーローの苦悩」に焦点を当てた映画が多いので、
たしかに視聴者も結構飽きてるとおもうから、
ここで改めてヒーロー映画本来の
エンターテイメントだけを抽出して
ここまでポップにスパイダーマンを再誕させたのは
アメイジングだと思う。

とりあえずこれだけは断言出来る。
「カップルで観るには最高の映画」だ。
『アメイジングスパイダーマン2』は絶賛上映中なので、
気になる人や、彼氏彼女と観に行けばまず間違いない映画だろう。


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